ごあいさつ | |
|
今年の学術大会である第31回日本コンピュータ外科学会大会は、8年ぶりに日本で開催するCARS大会(大会長 村垣善浩教授)と合わせて開催することとなりました。2022年6月9日、10日の二日間、東京・虎ノ門ヒルズにて開催を予定しております。2022年に入り、いまだCOVID-19感染状況拡大が続いていますが、6月にはWithコロナを目指し、少なくとも国内学会の現地開催は実現できるものと考えています。
今年のテーマは、「新結合と技術再生による研究創出」としました。新結合とはイノベーションの本来の言葉ですが、これまでに培われたアイデアや技術を、現在の先端技術と新結合することで、新たな研究を創出していくことが大事であると考えています。近年AI、ロボット技術など着目されており、また、これまでに培われてきた外科医の腕と経験のデジタル可視化が一層進んできています。その一方で、技術先行の外科手術支援では社会実装が進まないことを課題として、バイオデザインや医工融合の重要性が叫ばれ、医療レギュラトリーサイエンスという新たな分野も浸透し始めてきています。今回参加される皆様には、新しいもの、これまでの経験、社会実装という多面的な観点を結びつけ、新たな研究を創出するきっかけを作っていただければと思います。
昨年の大会は大会長である鎮西先生と皆様のご尽力により、厳しい状況の中で現地開催を実現してきました。今年も感染状況によりますが、現地開催は安全を考慮しながら実施し、交流を深めるための仕組みも検討しております。CARSと同時開催につき、CARS参加者に対する優待も検討しています。日程を短くしましたが、海外からの研究者と共により密な議論が行える場となるよう工夫しますので、皆様方におかれましては奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。
第31回日本コンピュータ外科学会大会大会長
東京女子医科大学先端生命医科学研究所
教授 正宗 賢
|